1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問92 (問題B ユニットf 問6)

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問題

1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問92(問題B ユニットf 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

一般的な建設工事において、工事の工程管理を行う上で、品質・工程・原価に関する下記の文章中の( イ )〜( ニ )に当てはまる語句の組合せとして、適当なものは次のうちどれか。

・一般的に工程と原価の関係は、施工を速めると単位数量当たりの原価はだんだん安くなり、さらに施工を速めると原価は( イ )なる。
・原価と品質の関係は、品質の悪いものは原価が安くできるが、良いものは原価が( ロ )なる。
・一般的に品質と工程の関係は、品質の良いものは時間がかかり、施工を速めて突貫作業をすると品質は( ハ )。
・品質・工程・原価の関係は、それぞれ( ニ )性質があることから、これらの調整を図りながら計画し、工期を守り、品質を保つように管理することが大切である。
  • (イ)ますます安く  (ロ)高く  (ハ)かわらない  (ニ)相反する
  • (イ)逆に高く  (ロ)高く  (ハ)悪くなる  (ニ)相反する
  • (イ)逆に高く  (ロ)さらに安く  (ハ)悪くなる  (ニ)同じような
  • (イ)ますます安く  (ロ)さらに安く  (ハ)かわらない  (ニ)同じような

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この過去問の解説 (1件)

01

この組合せ「(イ)逆に高く、(ロ)高く、(ハ)悪くなる、(ニ)相反する」が適切な内容です。
工程・品質・原価は、おたがいに引っ張り合う関係で、どれかを優先すると、別のどれかに負担がかかることを説明しています。

【ポイント】
・工程を速めすぎると、いちど原価が下がったあと、【逆に高く】なります。
・品質を良くしようとすると、【原価は高く】なります。
・工程を無理に詰めると、【品質は悪くなり】ます。
・品質・工程・原価は【相反(そうはん)する性質】を持っています。

選択肢1. (イ)ますます安く  (ロ)高く  (ハ)かわらない  (ニ)相反する

(イ)工程と原価
 問題文では「施工を速めると原価はだんだん安くなり、さらに施工を速めると原価は(イ)なる」とあります。
 最初は、作業を少し効率よくすると、待ち時間が減るなどで原価が下がります。
 しかし、もっと急がせて残業や夜間作業、増員などをすると、【割増賃金や無駄が増えて原価は逆に高くなる】のが一般的です。
 「ますます安く」は、「急がせれば急がせるほどずっと安くなる」という意味なので、不自然です。

(ハ)品質と工程
 「品質の良いものは時間がかかり、施工を速めて突貫(とっかん)作業をすると品質は悪くなる」ので、本来入るのは「悪くなる」です。
 「かわらない」だと、「急いでも品質は落ちない」という意味になり、実務の感覚と合いません。

選択肢2. (イ)逆に高く  (ロ)高く  (ハ)悪くなる  (ニ)相反する

すべて語句が、文の意味とよく合っている組合せです。

選択肢3. (イ)逆に高く  (ロ)さらに安く  (ハ)悪くなる  (ニ)同じような

(ロ)
 問題文は「良いものは原価が(ロ)なる」と言っています。
 品質を上げると、普通は手間や材料費が増えるので【原価は高くなる】方向です。
 「さらに安く」では、「品質を上げるほど安くなる」という意味になってしまい、逆の内容になってしまいます。

(ニ)
 品質・工程・原価は、どれもお互いに影響し合いますが、「同じような性質」ではありません。
 【一方をよくすると別の一方に不利な影響が出る】という点がポイントなので、「相反する性質」と表現するのが適切です。

選択肢4. (イ)ますます安く  (ロ)さらに安く  (ハ)かわらない  (ニ)同じような

(イ)
 「施工を速めると原価はだんだん安くなり、さらに施工を速めると原価はますます安くなる」という意味になります。
 しかし実際には、一定のところまでは効率が上がって安くなりますが、【それ以上急がせると残業・無理な工程で逆に高く】なるのが一般的です。

(ロ)
 「品質が良くなるほど原価がさらに安くなる」という意味になり、現実とは逆です。
 品質を上げると、普通は【コストが増える】方向です。

(ハ)
 「施工を速めて突貫作業をしても品質はかわらない」という意味ですが、実際は【品質が落ちる危険が高い】です。

(ニ)
 ここでも、「同じような性質」は不適切で、【相反する性質】と表現するのが正しいです。

まとめ

工程管理では「速さだけ」「安さだけ」「品質だけ」を見るのではなく、【三つのバランスを取りながら計画し、工期を守りつつ必要な品質を確保すること】が大切です。今回の文章は、そのバランスの考え方を確認する問題になっています。

 

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