1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問99 (施工管理法(応用能力) 問13)

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問題

1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問99(施工管理法(応用能力) 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

情報化施工におけるTS(トータルステーション)・GNSS(全球測位衛星システム)を用いた盛土の締固め管理に関する下記の文章中の( イ )〜( ニ )に当てはまる語句の組合せとして、適当なものは次のうちどれか。

・TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理システムの適用可否の確認のうち、無線通信障害の有無の事前調査については、( イ )調査を行うことが望ましい。
・TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理技術では、密度比と回数の相関に基づいて管理を行うことから土質が日々大きく変わる材料( ロ )。
・TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理システムの精度・機能等について確認した結果は、本施工( ハ )監督職員に提出する。
・TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理技術では、現場密度試験の実施( ニ )、写真撮影はまき出し厚の写真と締固め状況の写真が必要である。
  • (イ)作業直前に  (ロ)でも適用可能である  (ハ)が完了した際には速やかに  (ニ)は省略されており
  • (イ)作業と同じ時間帯での  (ロ)でも適用可能である  (ハ)を実施する前に  (ニ)と共に
  • (イ)作業と同じ時間帯での  (ロ)には適さない  (ハ)を実施する前に  (ニ)は省略されており
  • (イ)作業直前に  (ロ)には適さない  (ハ)が完了した際には速やかに  (ニ)と共に

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この過去問の解説 (2件)

01

イ=作業と同じ時間帯での、ロ=には適さない、ハ=を実施する前に、ニ=は省略されており、という組合せが適切です。
TS・GNSSを使った盛土の締固め(しめかため)管理では、電波環境の確認の仕方、土質の向き不向き、本施工前の確認書類、現場密度試験の扱いがポイントになります。

 


無線通信障害の有無を調べるときは、実際に施工する時間帯と同じ時間帯に調査することが望ましいとされています。
違法無線や周囲の無線機器の使用状況などは、時間帯によって大きく変わるためです。昼は混雑していても夜は空いている、というような差が出ることがあるからです。
そのため、イは作業と同じ時間帯での調査が適切です。

 

ロについて
TS・GNSSによる締固め管理は、「締固め回数」と「密度比」の相関を利用する管理方法です。
この相関は、土の性質(粒度、含水比など)が大きく変わらないことが前提です。
ところが、土質が日々大きく変わる材料では、試験施工で求めた「回数と密度の関係」がすぐに崩れてしまいます。
そのため、このような材料はこの管理技術には適さないと考えます。
したがって、ロは「には適さない」が適切です。

 

ハについて
盛土の締固め管理システムの精度や機能を事前確認した結果は、本施工を始める前に監督職員に提出することとされています。
理由は、本施工が始まってから「実はシステムがうまく動かない」と分かっても、手戻りや品質低下が大きくなってしまうからです。
したがって、ハは「本施工を実施する前に」監督職員に提出とするのが適切です。

 

ニについて
TS・GNSSによる締固め管理では、締固め回数と位置の管理をシステムで行うため、従来のように各箇所で細かく現場密度試験を行う必要は小さくなります。
そのため、管理要領では、現場密度試験は原則省略とされ、その代わりに
まき出し厚の写真や、締固め状況(ローラの走行状況など)の写真を記録として残すことが求められます。
よって、「現場密度試験の実施は省略されており、写真撮影は〜」という流れが正しいです。

選択肢1. (イ)作業直前に  (ロ)でも適用可能である  (ハ)が完了した際には速やかに  (ニ)は省略されており

イ「作業直前に」

無線状況は時間帯で変わるため、単に作業直前に一度だけ調査すればよいという考え方では不十分です。
実際に施工を行う時間帯の電波状況を確認することが求められるので、この表現は不適切です。

選択肢2. (イ)作業と同じ時間帯での  (ロ)でも適用可能である  (ハ)を実施する前に  (ニ)と共に

ロ「でも適用可能である」

土質が日々大きく変わる場合は、試験施工で求めた回数と密度の関係が保てず、慎重な検討が必要な土質とされています。
「でも適用可能である」と言い切るのは、管理要領の考え方とずれているので適切ではありません。

選択肢3. (イ)作業と同じ時間帯での  (ロ)には適さない  (ハ)を実施する前に  (ニ)は省略されており

正しい組み合わせです。

選択肢4. (イ)作業直前に  (ロ)には適さない  (ハ)が完了した際には速やかに  (ニ)と共に

ハ「本施工が完了した際には速やかに」

システムの精度・機能に問題がないかは、本施工に入る前に確認しておくべき内容です。
施工が終わってから結果を提出しても、品質確保の意味が薄れてしまうため誤りです。

 

ニ「と共に」 
「現場密度試験の実施と共に、写真撮影も行う」という意味になりますが、管理要領では現場密度試験は原則省略とされており、この書き方とは合いません。

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02

適切な組み合わせは「(イ)作業と同じ時間帯での(ロ)には適さない(ハ)を実施する前に(二)は省略されており」です。TS(トータルステーション)・GNSSを用いた盛土の締固め管理は情報化施工の代表的な技術です。無線通信調査のタイミング・適用条件・確認タイミング・従来試験との関係について正確な理解が求められます。

 

選択肢1. (イ)作業直前に  (ロ)でも適用可能である  (ハ)が完了した際には速やかに  (ニ)は省略されており

(イ)は「作業直前に」が適当です。電波障害の発生状況は時間帯によって変動します。周辺の無線設備の稼働状況、他の建設機械や通信機器の使用状況などは時刻によって異なるため、作業時間帯と異なる時間に調査しても、実際の施工時に通信が確保できる保証にはなりません。

 

選択肢2. (イ)作業と同じ時間帯での  (ロ)でも適用可能である  (ハ)を実施する前に  (ニ)と共に

(ロ)は「には適さない」が適当です。この管理手法では、試験施工で求めた「締固め回数と密度(締固め度)の相関関係」に基づいて規定転圧回数を決定しています。したがって、土質が日々大きく変わる材料では、試験施工で得た相関関係がそのまま当てはまらず、規定回数を転圧しても所要の締固め度が得られない可能性があります。このため、土質が日々大きく変わる材料に対しては適しません。適用にあたっては、盛土材料が均一であることが前提条件となり、土質が変わる場合は、その都度試験施工をやり直して規定回数を設定し直す必要があります。

 

選択肢3. (イ)作業と同じ時間帯での  (ロ)には適さない  (ハ)を実施する前に  (ニ)は省略されており

(ハ)は「を実施する前に」が適当です。システムの精度・機能等について確認した結果は、本施工を実施する前に監督職員に提出します。管理システムが正しく機能しなければ施工そのものの品質が担保できないため、確認は事前に行い、監督職員の確認を得たうえで本施工に入るのが原則です。施工完了後に提出したのでは、不具合があった場合に手戻りとなり意味をなしません。同様に、試験施工による規定転圧回数の決定も本施工前に行い、その結果を監督職員に提出します。

 

選択肢4. (イ)作業直前に  (ロ)には適さない  (ハ)が完了した際には速やかに  (ニ)と共に

(ニ)は「は省略されており」が適当です。TS・GNSSを用いた締固め管理では、規定回数の転圧が全面で行われたことをシステムで確認するため、従来の現場密度試験(砂置換法・RI法等)は省略されます。一方で、「まき出し厚」や「締固め状況」の写真撮影は必要とされています。まき出し厚は試験施工で定めた条件(1層あたりの仕上り厚さ)が守られているかを示すもので、システムでは計測できないため写真での記録が求められます。

 

まとめ

TS・GNSSを用いた締固め管理では工法規定に位置付けられ試験施工結果を前提とするため、「土質が日々大きく変わる材料には適さない」「本施工前に監督へ確認結果・試験施工結果を提出する」ことは必須です。また現場密度試験が省略される点も、確実に覚えておきましょう。

 

 

 

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