1級土木施工管理技士 過去問
令和7年度
問100 (施工管理法(応用能力) 問14)

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問題

1級土木施工管理技士試験 令和7年度 問100(施工管理法(応用能力) 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋のガス圧接に関する下記の①〜④の4つの記述のうち、適当なものの数は次のうちどれか。

①  鉄筋の種類がSD345のものとSD490のものを圧接して良い。
②  手動ガス圧接の場合、鉄筋の径がD29のものとD32のものを圧接して良い。
③  圧接しようとする鉄筋両端部は、鉄筋冷間直角切断機で切断し、圧接作業直前に、両側の圧接端面が直角かつ平滑であることを確認する。
④  手動ガス圧接継手の超音波探傷検査では、圧接面の欠陥からの反射波の強さを捉えて内部欠陥を検査する。
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この過去問の解説 (2件)

01

適当なものの数は「3つ」です。
鉄筋のガス圧接では、鋼種の組合せ・径の差・端面処理・検査方法に細かな決まりがあります。①だけが不適当で、②〜④は適切な内容です。

 

①「鉄筋の種類がSD345のものとSD490のものを圧接して良い。」

この記述は不適切です。

ガス圧接では、鋼種が異なる鉄筋は原則として圧接してはいけません。

例外として、公共建築工事標準仕様書などでは、SD345とSD390の組合せのみ圧接を認めていますが、SD345とSD490の組合せは認められていません。

→ 鋼種の違う組合せは、何でも自由に圧接できるわけではない点を押さえておくことが大切です。

 

②「手動ガス圧接の場合、鉄筋の径がD29のものとD32のものを圧接して良い。」

ガス圧接では、鉄筋径の差が7mmを超える場合は圧接継手としてはならないとされています。

D29とD32の差は

32 − 29 = 3(mm)で、7mm以下です。

また、同一鋼種で径差が小さい場合の異径継手は、条件を満たせばガス圧接が可能とされています。

→ したがってこの記述は適切です。

 

③「圧接しようとする鉄筋両端部は、鉄筋冷間直角切断機で切断し、圧接作業直前に、両側の圧接端面が直角かつ平滑であることを確認する。」

ガス圧接では、圧接する端面の状態が悪いと、強度不足や欠陥の原因になります。

標準的な施工要領では、

鉄筋両端を鉄筋冷間直角切断機で切断し、圧接作業直前に、端面が直角かつ平滑であることを確認することが求められています。 端面をきれいに整えることは、ガス圧接継手の基本中の基本というイメージで覚えておくと良いです。

→この記述は適切です。

 

④「手動ガス圧接継手の超音波探傷検査では、圧接面の欠陥からの反射波の強さを捉えて内部欠陥を検査する。」

超音波探傷検査(UT)は、超音波を部材内部に送り込み、

割れや未接合などの欠陥があるとそこで反射した波(エコー)が返ってくる性質を利用する検査方法です。

ガス圧接継手でも、圧接部に超音波を当てて、反射波の強さやパターンから内部の欠陥の有無を判断します。

超音波探傷は、「音の跳ね返りを見て中のキズを探す」イメージで覚えると理解しやすいです。

→この記述は適切です。

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02

適当なものの数は3つ(②③④が適当)です。鉄筋のガス圧接は、強度・品質を確保するために施工方法・材料・検査に関する詳細な規定があります。鋼種の組合せ・径差の許容値・端面処理・検査方法について正確な知識が求められます。

選択肢1. 1つ

記述①は不適当です。ガス圧接は原則として同一種類の鉄筋どうしで行いますが、条件によっては鋼種は1鋼種違いまで、径は7mm差までは圧接可能とされています。ただし記述のSD345とSD490では2鋼種違いとなるので圧接不可です。またSD490は高強度鉄筋であるため通常の鉄筋より厳しい施工管理が必要であり、施工前試験による技量確認や合否規格の厳格化が必要となります。異鋼種・異径の鉄筋どうしでの圧接は難易度が高く、原則行わない事を覚えておきましょう。

 

選択肢2. 2つ

記述②は適当です。手動ガス圧接では、径差が7mm以下であれば異径の鉄筋同士を圧接することができます。径の差が大きいと、加熱時の温度分布や加圧力の伝わり方が不均一になり、健全な接合が得られないためです。D29とD32の径差は3mm(32-29)であり許容範囲内です。

 

選択肢3. 3つ

記述③は適当です。鉄筋の圧接端面は冷間直角切断機で切断し、作業直前に端面が「直角かつ平滑」であることを確認することが規定されています。端面処理のポイントとして以下も覚えておきましょう。

・端面はさび、油、塗料、セメントペースト、その他の付着物を完全に除去する。

・端面処理後、時間が経過すると再びさびが生じるため、原則として圧接作業当日に処理する。

・圧接時の端面間のすきまは、鉄筋径にかかわらず3mm以下とする。

選択肢4. 4つ

記述④は適当です。超音波探傷検査は、超音波を鉄筋内部に発信し内部欠陥(未溶着・割れ等)からの「反射波(エコー)の強さ」によって欠陥を検出する非破壊検査方法です。

 

まとめ

「SD490は特に異種鉄筋との圧接は難しい」「径の差7mmまで」という点は確実に押さえておきましょう。また外観検査における検査項目である、「ふくらみ直径D1.4倍以上」「ふくらみ長さL1.1倍以上」「鉄筋中心軸の偏心量e 1/5以下」「圧接部の折れ曲がりθ 2°以下」についても覚えておくようにしましょう。

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