1級土木施工管理技士 過去問
令和8年度
問15 (土工・コンクリート・基礎工 問10)

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問題

1級土木施工管理技士試験 令和8年度 問15(土工・コンクリート・基礎工 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの養生に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 混合セメントB種を用いたコンクリートの養生では、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートより湿潤養生期間を長くする必要がある。
  • 膨張材を用いた収縮補償用コンクリートは、乾燥収縮ひび割れが発生しにくいので、一般的に早強ポルトランドセメントを用いたものより湿潤養生期間を短縮することができる。
  • コンクリートの強度がある程度発現し、かつ温度が降下するまではせき板を存置し、その後、せき板を取り外して湿潤養生を実施する。
  • マスコンクリートでは、施工面積が広いため、仕上げ後の乾燥によるプラスティック収縮ひび割れの発生に注意する。

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この過去問の解説 (1件)

01

コンクリートの養生とは、打込み後のコンクリートを適切な温度と湿度に保ち、十分な強度や耐久性を得られるようにすることです。

特に、コンクリートが固まるために必要な水分を保ち、表面が乾燥しないようにすることを湿潤養生といいます。

選択肢1. 混合セメントB種を用いたコンクリートの養生では、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートより湿潤養生期間を長くする必要がある。

適切です。

混合セメントB種とは、高炉スラグやフライアッシュなどを混ぜたセメントの一種です。

これらのセメントは、普通ポルトランドセメントに比べて、初期の強度が高まるまでに時間がかかる傾向があります。

そのため、十分な強度や耐久性を確保するには、普通ポルトランドセメントよりも長い湿潤養生期間が必要です。

 

例えば、日平均気温が15℃以上の場合、湿潤養生期間の標準的な目安は次のとおりです。

・普通ポルトランドセメント:5日

・混合セメントB種:7日

 

このように、混合セメントB種は、普通ポルトランドセメントよりも長く湿潤状態を保つことが基本です。

選択肢2. 膨張材を用いた収縮補償用コンクリートは、乾燥収縮ひび割れが発生しにくいので、一般的に早強ポルトランドセメントを用いたものより湿潤養生期間を短縮することができる。

不適切です。

膨張材とは、コンクリートが固まる過程で膨張する働きを持つ材料です。

コンクリートは、乾燥すると体積が小さくなり、ひび割れが生じることがあります。

そこで膨張材を使用し、あらかじめコンクリートを少し膨張させることで、その後の乾燥収縮によるひび割れを抑えます。

しかし、膨張材は水と反応することで膨張するため、十分な効果を得るには、打込み後の水分を適切に保つ必要があります。

一方、早強ポルトランドセメントは、短期間で強度が高まる性質があるため、一般に普通ポルトランドセメントより湿潤養生期間を短くできます。

したがって、膨張材を使用しているという理由だけで、早強ポルトランドセメントを使用した場合より湿潤養生期間を短縮することはできません。

選択肢3. コンクリートの強度がある程度発現し、かつ温度が降下するまではせき板を存置し、その後、せき板を取り外して湿潤養生を実施する。

適切です。

せき板とは、コンクリートを所定の形に保つための型枠の板のことです。

打込み直後のコンクリートは十分に固まっていないため、早くせき板を取り外すと、コンクリートが傷ついたり、変形したりするおそれがあります。

また、コンクリートは固まるときに水和熱を発生するため、内部の温度が高くなることがあります。

温度が高い状態でせき板を取り外すと、表面が急激に冷やされ、内部との温度差によってひび割れが生じるおそれがあります。

そのため、コンクリートの強度がある程度発現し、温度が下がるまではせき板を残しておくことが望ましいとされています。

せき板を取り外した後も、散水や養生マットなどを利用して湿潤養生を続け、急激な乾燥を防ぐことが重要です。

選択肢4. マスコンクリートでは、施工面積が広いため、仕上げ後の乾燥によるプラスティック収縮ひび割れの発生に注意する。

適切です。

マスコンクリートとは、部材の寸法が大きく、セメントの水和熱による温度上昇や温度差に注意が必要なコンクリートのことです。

ダムや大きな橋脚、厚い基礎などに使用されます。

マスコンクリートでは、施工面積が広くなることもあり、表面が日光や風にさらされると、水分が急激に蒸発する場合があります。

このとき、まだ十分に固まっていないコンクリートの表面が収縮し、ひび割れが発生することがあります。

これをプラスティック収縮ひび割れといいます。

プラスティック収縮ひび割れを防ぐためには、打込み後の表面が急激に乾燥しないように、養生シートなどで覆ったり、適切な時期から散水したりすることが重要です。

なお、マスコンクリートでは、乾燥によるひび割れだけでなく、水和熱による温度差が原因となる温度ひび割れにも注意が必要です。

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