1級土木施工管理技士 過去問
令和8年度
問42 (専門土木 問22)
問題文
海岸保全施設の養浜の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
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1級土木施工管理技士試験 令和8年度 問42(専門土木 問22) (訂正依頼・報告はこちら)
海岸保全施設の養浜の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 養浜の投入土砂に養浜場所にある砂よりも粗な粒形を用いた場合、その平衡勾配が大きいため沖向きの急速な移動が起こる。
- 養浜の施工方法は、養浜材の採取場所、運搬距離、社会的要因等を考慮して、最も効率的で周辺環境に影響を及ぼさない工法を選定する。
- 養浜の陸上施工においては、工事用車両の搬入路の確保や、投入する養浜砂の背後地への飛散等、周辺への影響について十分検討し施工する。
- 養浜材は、あらかじめ汚濁の発生源となるシルト、有機物、ごみ等を取り除く等、汚濁の発生防止に努めると共に、周辺海域において定期的に水質観測を実施する。
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この過去問の解説 (1件)
01
養浜とは、波や海流によって砂が失われた海岸に、新たに砂を投入して砂浜を回復させたり、維持したりする工事です。
不適切です。
養浜では、投入する砂の粒径によって、波の影響を受けた後の砂浜の形状が変わります。
平衡勾配とは、波の作用によって砂が移動し、砂浜の形状が安定したときの海底の傾きのことです。
一般に、砂の粒径と平衡勾配には、次のような関係があります。
<粗い砂の場合>
粒径が大きい砂は、細かい砂よりも移動しにくいため、汀線付近にとどまりやすくなります。そのため、平衡勾配は大きくなり、急な傾斜の砂浜を形成しやすくなります。
また、沖合に流されにくいため、汀線付近の砂浜を維持する効果が期待できます。
<細かい砂の場合>
粒径が小さい砂は、波によって移動しやすく、沖合に運ばれることがあります。
そのため、平衡勾配は小さくなり、緩やかな傾斜の砂浜を形成しやすくなります。
適切です。
養浜の施工では、砂の採取場所や運搬方法、周辺環境への影響などを考慮して、適切な工法を選ぶことが重要です。
例えば、養浜に使用する砂を遠くから運ぶ場合は、運搬費用が高くなり、工事期間も長くなることがあります。
また、養浜材の採取場所によっては、海底の地形や生物の生息環境に影響を与えるおそれがあります。
そのため、砂の採取場所や運搬距離に加え、周辺の住宅地、漁業、海水浴などの社会的な条件も考慮します。
さらに、施工中の騒音や振動、海水の濁りなどにも注意する必要があります。
このように、施工の効率性や経済性だけでなく、周辺環境への影響をできるだけ小さくする工法を選ぶことが大切です。
適切です。
養浜の陸上施工とは、陸上から砂を運び、海岸に投入したり、敷き均したりする施工方法です。
陸上施工では、ダンプトラックなどを使って大量の砂を運ぶ場合があります。
そのため、工事用車両が安全に通行できる搬入路を確保する必要があります。
また、砂浜に投入した砂は、乾燥すると風によって周辺に飛散することがあります。
このように、風で砂が運ばれる現象を飛砂(ひさ)といいます。
飛砂が発生すると、周辺の道路や住宅地、農地などに砂がたまり、生活環境に悪影響を与えるおそれがあります。
そのため、工事用車両の搬入路の確保や、砂の飛散による周辺への影響を十分に検討して施工することが重要です。
必要に応じて、散水や飛砂防止対策などを行います。
適切です。
養浜では、大量の砂を海岸や海中に投入するため、砂に含まれる細かい土や不純物によって、海水が濁ることがあります。
特に、次のようなものは水質汚濁の原因になります。
・シルト:砂よりも粒径が小さい土の粒子で、水中に広がると海水が濁る原因になります。
・有機物:植物や生物の残りなどで、水質に悪影響を与える場合があります。
・ごみ:プラスチックや木くずなど、海洋環境を汚染するおそれがあるものです。
そのため、養浜材を投入する前に、シルトや有機物、ごみなどをできるだけ取り除き、海水の汚濁を防ぐことが重要です。
また、施工中は周辺海域の水質を定期的に観測し、濁りなどの変化を確認します。
水質観測によって周辺環境への悪影響が確認された場合は、施工方法の見直しや汚濁防止対策を検討します。
このように、養浜材の事前処理と施工中の水質管理を組み合わせることが大切です。
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