1級土木施工管理技士 過去問
令和8年度
問46 (専門土木 問26)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級土木施工管理技士試験 令和8年度 問46(専門土木 問26) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄道の路盤の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • コンクリート路盤相互の連結部となる伸縮目地は、列車荷重等によるせん断力の伝達を円滑に行い、目違いの生じない構造としなければならない。
  • コンクリート路盤の施工は、盛土自身の沈下等による路盤や軌道の変状の影響を極力少なくするために、盛土施工後に速やかに実施しなければならない。
  • 路床面は、雨水による水たまりができて表面の排水が阻害されるような有害な不陸がないように、できる限り平坦に仕上げる。
  • 粒度調整砕石層の締固めは、ロードローラ又は振動ローラ等にタイヤローラを併用し、所定の密度が得られるまで十分に締め固める。

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

鉄道の路盤とは、列車の重さを支え、その荷重を下の地盤に分散させるための構造部分です。

鉄道の路盤には、コンクリートを使用するものや、砕石などを使用するものがあります。

選択肢1. コンクリート路盤相互の連結部となる伸縮目地は、列車荷重等によるせん断力の伝達を円滑に行い、目違いの生じない構造としなければならない。

適切です。

伸縮目地とは、コンクリートの温度変化による伸び縮みなどを吸収するために設ける継目です。

コンクリートは、気温が高くなると膨張し、低くなると収縮します。

この動きが妨げられると、コンクリートにひび割れが発生するおそれがあります。そのため、コンクリート路盤には伸縮目地を設けます。

ただし、鉄道の路盤には列車の重さが繰り返しかかるため、伸縮目地の両側に段差が生じないようにする必要があります。この段差を目違いといいます。

目違いが発生すると、列車の走行時に振動や衝撃が大きくなり、軌道の変形や損傷につながるおそれがあります。

そのため、伸縮目地は、列車荷重によるせん断力を適切に伝え、段差が生じない構造とすることが重要です。

せん断力とは、物体をずらす方向に働く力のことです。

選択肢2. コンクリート路盤の施工は、盛土自身の沈下等による路盤や軌道の変状の影響を極力少なくするために、盛土施工後に速やかに実施しなければならない。

不適切です。

盛土とは、地盤の上に土を積み上げ、締め固めてつくる構造物です。

盛土は、施工が終わった後も、土の重さによって地盤が圧縮され、徐々に沈下することがあります。このような沈下が続いている状態でコンクリート路盤を施工すると、路盤の下にある地盤が沈み、コンクリートに無理な力がかかるおそれがあります。

その結果、路盤にひび割れが発生したり、線路の高さや位置が変化したりする場合があります。このような変形や損傷を変状といいます。

そのため、コンクリート路盤の施工では、盛土の沈下が十分に収まるまで、適切な期間を設けることが重要です。

必要に応じて沈下量を計測し、地盤の状態を確認してから路盤を施工します。

選択肢3. 路床面は、雨水による水たまりができて表面の排水が阻害されるような有害な不陸がないように、できる限り平坦に仕上げる。

適切です。

路床とは、路盤の下にある地盤部分で、列車の荷重を支える土台となる部分です。

路床面に凹凸があると、低い部分に雨水がたまりやすくなります。このような凹凸や高さの不ぞろいを不陸(ふりく)といいます。

路床面に水がたまると、地盤が軟らかくなり、十分な強度を保てなくなるおそれがあります。

また、地盤の一部だけが弱くなると、路盤や軌道が不均等に沈下する原因にもなります。

そのため、路床面は水たまりができるような有害な凹凸をなくし、できる限り平坦に仕上げることが重要です。

なお、平坦に仕上げるとは、必ずしも完全に水平にするという意味ではありません。

雨水を適切に排出できるよう、必要な排水勾配を確保することも大切です。

選択肢4. 粒度調整砕石層の締固めは、ロードローラ又は振動ローラ等にタイヤローラを併用し、所定の密度が得られるまで十分に締め固める。

適切です。

粒度調整砕石とは、大きさの異なる砕石を適切な割合で混ぜ合わせた材料です。

粒の大きさを調整することで、砕石同士のすき間を小さくし、締め固めたときに十分な強度を得やすくなります。

粒度調整砕石層の施工では、材料を均一に敷き均した後、ローラを使用して締め固めます。

 

代表的な締固め機械には、次のようなものがあります。

・ロードローラ:鉄製の車輪の重さを利用して、材料を押し固める機械です。

・振動ローラ:車輪の重さに加えて振動を与え、砕石同士を密に詰める機械です。

・タイヤローラ:ゴムタイヤの重さと押し固める力を利用して、材料を締め固める機械です。

 

これらの機械を適切に組み合わせることで、砕石層を均一に締め固めることができます。

また、締固めが不足すると、列車の荷重によって路盤が沈下し、軌道に変形が生じるおそれがあります。

そのため、ロードローラや振動ローラなどにタイヤローラを併用し、所定の密度が得られるまで十分に締め固めることが重要です。

参考になった数0