1級土木施工管理技士 過去問
令和8年度
問80 (施工管理法 問14)

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問題

1級土木施工管理技士試験 令和8年度 問80(施工管理法 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

機械式鉄筋継手のねじ節鉄筋継手に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ねじ節鉄筋継手のトルク固定方式とは、鉄筋又はカプラーの両側に配置されたロックナットにトルクを与えて締め付け、継手部に軸力を導入して固定する方式である。
  • ねじ節鉄筋継手のグラウト固定方式とは、カプラー内の鉄筋のねじ節とカプラーのねじとの隙間にグラウトを充塡硬化させて固定する方式である。
  • カプラーの配置にあたっては、カプラー端又はロックナット端が、鉄筋の嵌合マークの所定位置に一致しているかの確認を、継手の半数で行わなければならない。
  • グラウトの充塡にあたっては、カプラーの両端からグラウトが溢出したことによる充塡完了の確認を、継手の全数で行わなければならない。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、機械式鉄筋継手(特にねじ節鉄筋継手)の施工方式(トルク固定方式、グラウト固定方式)や、施工時・完了時の検査・確認基準(全数検査・全数確認の要件)について問われています。

それでは問題を見てみましょう。

選択肢1. ねじ節鉄筋継手のトルク固定方式とは、鉄筋又はカプラーの両側に配置されたロックナットにトルクを与えて締め付け、継手部に軸力を導入して固定する方式である。

記述の通りです。

トルク固定方式は、ねじ節鉄筋にロックナットとカプラーを取り付け、所定の締め付けトルクを与えることで軸力を生じさせ、ねじのガタつきをなくして一体化・固定する方式です。

選択肢2. ねじ節鉄筋継手のグラウト固定方式とは、カプラー内の鉄筋のねじ節とカプラーのねじとの隙間にグラウトを充塡硬化させて固定する方式である。

記述の通りです。

グラウト固定方式(充塡方式)は、カプラー内部とねじ節鉄筋との間にできる間隙に無収縮高強度グラウト材等を充塡・硬化させることで、付着・せん断力により接合・固定する方式です。

選択肢3. カプラーの配置にあたっては、カプラー端又はロックナット端が、鉄筋の嵌合マークの所定位置に一致しているかの確認を、継手の半数で行わなければならない。

ねじ節鉄筋継手において、鉄筋の挿入深さやカプラー・ロックナットの正しい配置状況を確認するための「嵌合(かんごう)マーク」の一致確認は、継手の品質・定着長を確実に担保するため継手の全数で行わなければならないことから、半数で行うとする記述は誤りです。

選択肢4. グラウトの充塡にあたっては、カプラーの両端からグラウトが溢出したことによる充塡完了の確認を、継手の全数で行わなければならない。

記述の通りです。

グラウト固定方式における充塡確認は、グラウト材がカプラー内に行き渡り両端の排出孔等からあふれ出たことを目視等により全数で確認する必要があります。

まとめ

「全数」ではなく「抜き取り」でよい管理項目も以下にまとめました。

 

【抜き取り検査(サンプリング検査)が適用される項目】

圧着継手(スリーブ圧着継手)の外観寸法検査: 圧着後のスリーブの長さ・外径・曲がり・押し抜き量などの外観寸法確認は、通常、所定の作業班・施工単位ごとに規定の割合(例:1組または1日あたりの施工数から抜き取り)で抜き取り検査を実施します。

鉄筋継手の外観検査(一部の溶接継手等): エンクローズ溶接継手やガス圧接継手における偏心量・首曲がり・余盛りの長さ等の外観検査は、ロット(例:1組100箇所等)を形成し、その中から規定数(例:1ロットあたり数箇所〜数十箇所)を抜き取って検査を行う場合があります(※目視による全数確認を指定する標準仕様書・現場仕様もあります)。

超音波探傷試験(非破壊試験): 圧接部や溶接部の内部欠陥を調べる超音波探傷試験(UT)は、全数ではなく1ロット(例:100箇所)につき指定箇所数(例:30箇所など)を無作為に抽出(抜き取り)して実施します。

 

「施工中の基本的なセット作業・目視確認(嵌合マークやトルク、グラウトあふれ等)は全数」、「専門的な計測機器を用いる寸法管理や非破壊試験・破壊試験(超音波探傷や引張試験)は抜き取り」と憶えておくとよいです。

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